写真左:丸山達也島根県知事
 写真右:山下修江津市長

シンガーソングライター加藤登紀子氏(77)が、江の川流域地域の応援歌(キャンペーンソング)である『江の川挽歌』を制作した。島根県と広島県にまたがる『江の川』の流域地域(江津市、大田市、川本町、美郷町、邑南町、三次市、安芸高田市)の観光と地域産業を振興する、江の川・さくらライン観光推進機構の要請を受け、楽曲の制作と合わせて『江の川文化観光大使』に就任した。今後は同地域の文化芸術および観光振興の普及に努める。また、加藤登紀子氏は、島根県の観光大使制度である『遣島使』も同時に就任する。来年2022年2月20日には、島根県江津市において『江の川挽歌』の地域へ制作した楽曲お披露目を兼ねたコンサートが開かれる。

《コンサート詳細》
江の川流域の地域観光振興を目的に加藤登紀子氏に制作を依頼していた、キャンペーンソング『江の川挽歌』が完成。
お披露目を兼ねたコンサートを、来る令和4年2月20日、江津市にて開催する。コンサートには地元子供たちを中心としたブラスバンド『石見ジュニアシンフォニックオーケストラ』(石見音楽文化振興会監修)も参加する予定。
江の川流域の文化、芸術を通して観光振興、地域振興を深める目的で開催される。

【実施概要】
・イベント名:第一回 江の川文化芸術祭 加藤登紀子コンサート
・開催日:2022年2月20日
・会場名:島根県江津市総合市民センター(ミルキーウェイホール)
・申し込み方法:チケットぴあ ほか
・チケット発売日:未定 

《一般社団法人 江の川・さくらライン観光推進機構》
古くから栄えてきた江の川流域(三次市、安芸高田市、邑南町、美郷町、川本町、大田市、江津市)は、産業の衰退(石見銀山閉、たたら製鉄廃止など)で衰退していた。近年のJR三江線廃止を契機に、江の川流域の歴史、文化、芸術、伝統芸能、産業遺産の再発見による観光資源発掘、特産品のブランド化などを一体的に推進し地域振興を目的とする、民間団体として設立された。

【組織概要】
名称:一般社団法人 江の川・さくらライン観光推進機構
所在地:島根県江津市桜江町川戸472番地1
代表者:今井聖造
設立:2020年7月28日
URL:一般社団法人江の川・さくらライン観光推進機構 (gonokawa.org)
事業内容:『江の川』の流域地域(江津市、大田市、川本町、美郷町、邑南町、三次市、安芸高田市)の観光推進

【お問い合わせ先】担当:中島 松木
TEL:0855-92-1321 e-mail:info@gonokawa.org
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●関連リンク
・一般社団法人 江の川・さくらライン観光推進機構オフィシャルサイト
 ( 一般社団法人江の川・さくらライン観光推進機構 (gonokawa.org) )

●『遣島使』
日本と唐との交流の使者として活躍した「遣唐使」にちなみ、島根を愛する人に、島根と全国との「人と文化の掛け橋」になっていただきたいという想いをこめて、ふるさと親善大使の島根県版を「遣島使(けんとうし)」と命名しました。
主として県外で島根県のPR等をしていただくため、県外でご活躍されている島根県出身の方や、島根県とゆかりのある方で、島根のPRに意欲的な方を対象に、県の各部局や、すでに遣島使に就任されている方などから、ご紹介・ご推薦いただいて、島根県知事が委嘱しています。(公募はしておりません)著名人、観光・県産品流通関係・企業進出などのビジネス関係、あるいは島根の研究者、旅行作家、マスコミ、出版関係など、島根をもっとよくしていこう、売り込んでいこうという「島根ファン」の方、約730名に委嘱しています。
(首都圏約380名、関西圏約160名、山陽圏約70名、その他約120名)R3.4月現在
出典 島根県ホームページより転載
島根県:遣島使トップページ(トップ / 県政・統計 / 政策・財政 / 広聴・広報 / 遣島使) (shimane.lg.jp)

●『江の川』
江の川は,その源を広島・島根県境の阿佐山(あさやま)山塊(標高1,218m)に発し,小支川を合わせながら,中国山地を横断し、峡谷と河岸段丘を形成しながら島根県中央部を三瓶山(さんべさん)に向けて北流。美郷(みさと)町粕淵(かすぶち)で河流を西に転じ江津(ごうつ)市で日本海に注ぐ。,幹川流路延長194km,流域面積3,900平方kmの中国地方最大の河川。 大水害の記録が多い。とはいえ、水量が豊かで勾配(こうばい)は緩く、古来水運が盛んで山陰と山陽を結ぶ文化、宗教、経済の通過路となる。近世には、石見(いわみ)銀山経営と流域花崗岩(かこうがん)風化地域でのたたら製鉄の進展により、島根側で江津、川本、浜原、広島側で三次、作木(さくぎ)などの河港や渡津(としん)集落が発展した。上り舟には米、塩、茶、瓦(かわら)類、下り舟にはコウゾ、木材、薪炭、和紙、銑鉄(せんてつ)を積み、人も乗せた。1930年(昭和5)江の川に沿ってJR三江(さんこう)線が江津(当時の名称は石見江津)―川戸間に開通してからは舟運は衰退し、浜原ダムの築造で航行は不能となった(三江線は2018年に廃線)。断魚渓(だんぎょけい)、千丈渓(せんじょうけい)などの峡谷や多くの滝があり、アユ釣りも行われる。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)ほか